ただ食べるだけじゃダメ!フィトエストロゲンの効果的な食べ方ルール2つ



美肌作りに欠かせないのが女性ホルモン。とくに卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)には、女性らしい身体や美しいお肌をサポートする大切な存在。ホルモンバランスが崩れると、お肌に影響が出るだけでなく、冷えの原因となってしまうことも!体内でエストロゲンと同じ様な働きをすることで有名な大豆イソフラボンも、ただ摂れば良いというものでもないようです。フィトエストロゲンの効果を高める摂り方があるようですよ!

エストロゲンの嬉しい働き2つ
(1)お肌を美しく
エストロゲンは、実は身体のなかで様々な働きをしているホルモン。そのうちの一つにお肌への働きもあります。生理前にニキビができやすいのは、エストロゲンが減少して、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が盛んになるため、お肌の皮脂バランスが崩れてしまうから。エストロゲンは、お肌の皮脂の分泌を抑え、またコラーゲンの合成を促す働きもあり、女性らしい身体やお肌を保つために欠かせません。

(2)冷え取りにも
エストロゲンは、血液や血管にも関わっています。血管をしなやかに保ち、コレステロールのバランスを保つ働きがあるため、エストロゲンが不足すると血管が硬くなる、悪玉コレステロールが増える、といった血流が悪くなる環境が作られてしまい冷えの原因にもなりかねません!

■フィトエストロゲンを効果的に摂るルール2つ
(1)2週間に限定
私たちの身体には、エストロゲンをキャッチする受容体があります。卵巣から分泌されるエストロゲンが少ないと、この受容体が空いてしまうのですが、その空席を埋めてくれるのがフィトエストロゲン。受容体にフィトエストロゲンが収まることで、身体はエストロゲンが収まったと思い、エストロゲンと同じ効果を発揮することは広く知られているそう。とはいえ、その効果は、やはり卵巣から分泌されるエストロゲンにはかなわないとのこと。排卵直前など、エストロゲンの分泌が高まっている時期に摂ると、エストロゲンが収まるべき場所にフィトエストロゲンが収まってしまい、エストロゲンの効果が低くなってしまうこともあるそうですから要注意! 
ですから、フィトエストロゲンの効果を実感するためには、排卵~生理までのエストロゲンの分泌が低くなっている時期に摂るのがおススメ。ニキビやむくみ、イライラといった、エストロゲン不足で起こるPMSの緩和にも期待できますよ。

(2)オリゴ糖を一緒に
フィトエストロゲンは、腸内でアグリコンという物質に分解されて初めてエストロゲンと同じ様な働きをします。腸内でフィトエストロゲンを分解できるかどうかは、個人の腸内環境によるのですが、東京農業大学上原助教授の研究によれば、「クラフトオリゴ糖」が、そのお手伝いをしてくれるとのこと! フィトエストロゲンは、配糖体と呼ばれる糖とその他の物質が連なった形で存在しているため、腸内でその連鎖を切らなくては効果を発揮できません。クラフトオリゴ糖は、腸内を善玉菌優位の環境に保つ効果があるため、結果としてフィトエストロゲンの分解を促すそうです。

フィトエストロゲンは、大豆製品のほか、アマニ油やザクロにも豊富に含まれています。2週間とオリゴ糖、2つのルールを守ってフィトエストロゲンを効果的に摂ってみてはいかがでしょうか。

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